小アルカナカード紹介の36回目は、「ペンタクルの9」のカードです。
*小アルカナはウェイトの方針に従って大アルカナとくらべてさらりと行います。
カードの解釈について
【一言】
自分で十分コントロールできる力で勝ち取った地位は、
間違いなく本物です。
あなたを支えてくれた、環境、人にも十分な感謝をしましょう。
<キーワード:現代版>
正位置:余裕、人望、援助による成功、求愛、おしゃれ
逆位置:嘘、媚びを売る、相手を利用する、権力争い、不倫
*解釈は一例ですので、カードを見て感じたことを一番大切にされてくださいね。
(正位置)
・余裕をもって物事に取り組めそう。
・才能を評価してくれる人が現れます。
・人望が得られます。
(逆位置)
・見栄を張るのはやめましょう。
・相手を都合よく利用しています。
・媚びを売らないように。
The Pictorial Key to the Tarotにおける解釈と解説
*The Pictorial Key to the Tarotはアーサー・エドワード・ウェイトが作成した「ウェイト版タロット」のウェイト公式の解説書です。古典のようなものです。
ウェイトのカード全体に対する解説
女性は、彼女の手首に載せた鳥と共に、領主の家の庭の中の、とても豊富なぶどうの木の中に立っている。 それ(領主の家)は、広い領地であり、全てのものにおいて豊富であることを暗示している。 ことによると、それ(領主の家)は、彼女自身の所有物であり、物質的な幸福を証明している。
ウェイトの占いに対する解釈
正位置:慎重さ、安全、成功、達成、確実、識別力。
逆位置:悪事、詐欺、無効にされた計画、悪意(不誠実)。
補足
・女性は手にハヤブサ(鷹かもしれません)を乗せています。ハヤブサは狩りに連れていくときに着けられる頭巾で目隠しをされており、飼いならされています。鷹狩は高貴な人のステータスでした(現代でも国によってはそうです)。また、太陽神ラーの頭部はハヤブサの頭です。
・彼女の服には女帝のカードのように、金星のマークが描かれています。*女帝のカードには、ザクロが変形した、このカードの女性より、もうすこし豪華な金星のマークが服についています(リンク先の①の図の一部にのっている模様がそうです)。また、ハートの中に描かれた大きな金星のマークが腰掛の下にあります。
・足元にカタツムリがいます。カタツムリはキリスト教の中でも重要なシンボルの一つです。罪の詰まった人間の象徴、迷い、苦労、時間がかかること、処女懐胎を示していると言われています。カードの女性は大変な苦労をして今の地位を築いたのかなと思います。
・全体的に女帝のカードと似たシンボルが多いですが、女帝のカードよりもさらに世俗的で個人的な充足のイメージがあるカードです。
*The Pictorial Key to the Tarotの解説・解釈はミステリーアートさんの"ライダーウェイト・タロット解説(http://mysteryart.web.fc2.com/library/tarot/rw/tarwtop.html)"を引用しております(引用の許可をいただいております)。ミステリーアートさんありがとうございました。
一部、訳が複雑なものはクメールが分かりやすいよう書き直しております。また、補足はクメールの見解も含みます。
*ウェイト版の図案については大人の都合でバラバラになったりしています。
*カードの素敵なイラストはjohanさんの作品です。
*クメールは現存のいかなる宗教団体、また自己啓発団体とも関係ありません。オカルト解釈は趣味です。
*とりとめナイトよろしくお願いいたします♪
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