小アルカナカード紹介の56回目は、「ペンタクルのキング」のカードです。
*ペイジ、ナイト、クイーン、キングのカードはコートカードといいます。
*小アルカナはウェイトの方針に従って大アルカナとくらべてさらりと行います。
カードの解釈について
【一言】
著名な資産家。
ダンディズム漂う落ち着いた男性です。
実は裏社会を牛耳るフィクサーかも。
<キーワード:現代版>
正位置:裕福、包容力、経営者、相互利益、堅実な成果
逆位置:散財、堅物、不満足、知識不足、世間知らず
*解釈は一例ですので、カードを見て感じたことを一番大切にされてくださいね
(正位置)
・パトロンが現れそうです
・相応の対価が得られます
・お互いにメリットがあります
(逆位置)
・散財しそうです
・影響力がないかも
・知識を生かせません
解釈は一例です!
The Pictorial Key to the Tarotにおける解釈と解説
*The Pictorial Key to the Tarotはアーサー・エドワード・ウェイトが作成した「ウェイト版タロット」のウェイト公式の解説書です。古典のようなものです。
ウェイトのカード全体に対する解説
人物像には、特別な説明を必要としない。顔色は少々浅黒く、また勇敢さを示唆するが、いくぶん無感動な傾向がある。 雄牛の頭は、王座に繰り返し出ている象徴として注目すべきである。 このスートの記号(五芒星)は、人間性にある4つの要素(元素)と、それらを統治するであろう存在に対応する象徴である五芒星形として、刻まれたり紋章として描かれたりして、(このスートのカード中の)至るところに表される。 多くの昔の「タロット」のデッキでは、このスートは、通貨、硬貨、ドニエ貨を表した。 私は五芒貨の代用品を発案していないし、代替案について支持するどんな特別な理由も持っていない。 しかしながら、カードが、図らずも、特に金銭面での質問に対応しない場合は、占いの意味は、ある変更点を支持しなければならない。
ウェイトの占いに対する解釈
正位置:勇気、理解(実現)する知性、商売や通常の知的才能、時には数学の才能とその種の学識。これらの道での成功。
逆位置:悪、弱さ、醜さ、つむじ曲がり、不正、危険。
補足
・玉座にはふんだんに牡牛の頭がデザインされています。
・服には豊かな実りの象徴である葡萄が描かれています。
・冠にはおそらくシャロンの薔薇(むくげ)がデザインされています。
・左足で竜の頭のようなものを踏んづけています。彼は竜退治で有名な聖ゲオルギウスを表しているのでしょうか?(聖ゲオルギウスは審判のカードでも紹介しております)。イギリスでは19世紀以降、ソブリン金貨、クラウン銀貨に竜を退治する聖ゲオルギオスの姿が描かれているそうです。
・ただのコインではなく五芒星を描いた特別なコインとして、描いたことは意図的なものであるとウェイトは強調しています。黄金の夜明け団では、五芒星の頂点に右回りにこのように霊、および4元素を割り当てているそうです(霊、水、火、地、風)。
・ペンタクルの3等(ペンタクルの8もペンタクルの3とつながりがあります)は、黄金の夜明け団、およびフリーメイソンの秘儀を示唆するようなイメージになっている等、他のスートよりも特別感があるように思います。
・ペンタクルのカードは、全般的に苦悩、模索を描くよりも、繁栄や完成を描いたカードが多いように思います。
*The Pictorial Key to the Tarotの解説・解釈はミステリーアートさんの"ライダーウェイト・タロット解説(http://mysteryart.web.fc2.com/library/tarot/rw/tarwtop.html)"を引用しております(引用の許可をいただいております)。ミステリーアートさんありがとうございました。
一部、訳が複雑なものはクメールが分かりやすいよう書き直しております。また、補足はクメールの見解も含みます。
*カードの素敵なイラストはjohanさんの作品です。
*クメールは現存のいかなる宗教団体、また自己啓発団体とも関係ありません。オカルト解釈は趣味です。
*とりとめナイトよろしくお願いいたします♪
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