大アルカナのカード(22枚)について

今回は大アルカナのカードについて少し詳しくご紹介をします。 今回のテーマは大アルカナの個々のカードの名称のご紹介と、それぞれのカードの大まかな意味の理解です。


前々回の記事でご説明したように、大アルカナのカードは全てで22枚あります(ウェイト版タロットに準じてご紹介しています)。 大アルカナのカード全てを順番に書くとこのようになります。 


0番:愚者 

1番:魔術師 

2番:女教皇 

3番:女帝 

4番:皇帝 

5番:教皇 

6番:恋人 

7番:戦車 

8番:力 

9番:隠者 

10番:運命の輪 

11番:正義 

12番:吊された男 

13番:死神 

14番:節制 

15番:悪魔 

16番:塔 

17番:星 

18番:月 

19番:太陽 

20番:審判 

21番:世界


……。 


これらカードの意味をすべて覚えようとすると大変ですね。

 おまけに、正位置と逆位置まであるので枚数の2倍意味を覚えないといけない。 

さらに56枚の小アルカナのカードも合わせるともう大変ですね。ぞっとします。


 私もタロットカードを初めて触ったとき、カードの意味を丸覚えしようとして何度も挫折しそうになりました。 

ですが、丸覚えをやめて、カードの大まかな輪郭をつかむようにしようという考え方に変わったとき、占いの結果が何を伝えたいのかだんだんと分かるようになっていきました。


今回は皆さんのタロットのカードの理解の助けとなりますよう、大アルカナの大まかな意味を覚えるための物語をご紹介します。  


タロットカードは、人間の持つ普遍性を表しているとこのタロットカードの作者のウェイトが述べているように、タロットカードの意味には人間の持つ美徳や悪徳が凝縮されています。 


この22枚の大アルカナの意味を順番につなげていくと、一人の人間の物語となるのではないかという解釈があります。 

このカードの物語は私たちの誰もが体験したことのある「気持ち」を呼び起こすものです。

 私なりに解釈したものではありますが、大アルカナの物語を以下にご紹介いたします。



大アルカナの物語


無知で怖いものしらずな子供がいます(0.愚者)。 


子供は自分で考えることの大切さを学びますがまだまだ未熟です(1.魔術師)。 


その子供は成長の中で、人から学ぶことの大切さを知りました(2.女教皇)


 そして、多くの愛情をうけ、真の思いやりと優しさの意味を知りました(3.女帝)。 


子供は立派な青年に成長し、大きな野心を持つようになりました。そして人とは違う才能に気付き、権力を得たいと願いました(4.皇帝)。  


世の中のきまりを教えたり、優しく忠告をしてくれる人が現れ、青年の行く道を助けてれます(5.教皇)


 青年は、成長していく中で人生の伴侶を得て、愛することの喜びを知りました(6.恋人)。 


青年は力を得るために、がむしゃらに戦います。けれど周りの様子が見えていません(7.戦車)


 このままではだめだと気付いた青年は、力を得るためには欲を制御し、克服することも大切だと学びます(8.力 )。 


力ばかりを求めてきた青年はでしたが、ふと疑問に思います。はたしてこれでいいのだろうか?(9.隠者 ) 


青年は生き方を変えようと、新しいことに挑戦します(10.運命の輪)。 


これまでにやってきたことは正しく意味がありました。しかし、うまくいっているがために、手放しがたく、次に進めません(11.正義)


 新しいことをはじめるには痛みが伴います。青年は新しい道に進もうと努力しますが、なかなかうまくいきません(12.吊られた男)


 結局まったくうまくいかず、あらゆるものを失ってしまいました。青年はすべてをあきらめ、さらに新しい道を探します(13.死神)。 


これまでの失敗から学び、節度を保つこと、周りの人と調和を保つことを大切にするようになります(14.節制)


 節度を保とうとすればするほど、再び欲望のままに行動したい気持ちが湧き上がってきます(15.悪魔)。 


新しいチャレンジは成功しましたが傲慢になった青年はすぐに足元をすくわれてしまいました(16.塔)。 


しかし青年はあきらめませんでした。また新しいスタートです。多くを学んだ青年は失敗してもなお希望に満ちています(17.星)。 


そんな青年の心にも時に不安が揺らぎます。過去を思い出し、つらい気持ちになるときもありました(18.月)。 


青年は不安を振り払い、先にすすみました。青年は大きな成功を手にし、瞳には明るい未来が映っています(19.太陽)。 


青年は歳をとり、これまでの人生を振り返ります。自分の人生には大きな学びがあり幸せだったと確信します(20.審判)。 


自分の幸せな人生を振り返り、新しいスタートを切ります。その先にあるのは更なる高みです(21.世界)。 


 そしてまた、新しい旅が始まります(0番にまた帰る) 



この物語で、愚者、皇帝といったバラバラな名称に過ぎなかったカードが、それぞれ生きた存在になり、少しでも理解がしやすくなっていましたら幸いです。


 次回からは個々のカードの意味を「魔術師」から順番に、そして「世界」の前に「愚者」をご紹介するという順番で、ご紹介していく予定です。 それぞれのカードから受ける第一印象、正位置の大まかな意味、逆位置の大まかな意味、そしてそれぞれのカードのイラストに含まれる「象徴」についてご紹介していこうと思っています。


*カードの解釈につきましては、The Pictorial Key to the Tarot(ライダー・ウェイト版タロットの解説書。タロットの製作者ウェイト自身が書いています)にしたがって行っていく予定です。 この解説書、とっても難しい。 ですので、これを和訳、また解釈されたミステリーアート様のサイト(http://mysteryart.web.fc2.com/library/tarot/rw/tarwtop.html)を参考にしつつカードの解釈を行っていく予定です。 

このカード解釈の企画を進めていく際、引用のに許可をいただくために管理者様にご連絡をとったのですが、とても素晴らしい方で、許可をくださっただけでなく、今後占いを行っていく際の指針となるお言葉までいただけました。 


「タロットカードが見せる未来は『現在の延長』であり、未来を変えようとするなら自己の置かれる立場を理解し、未来を自分の思うものに変えるために、現在の自己の考え方や物の見方、行動を変えていく必要がある」 


この言葉、大切にしていきたいと思います。  


Ku-mail:タロット占い

とりとめナイト(パーソナリティはるちゃん:https://anchor.fm/toritomenight)のクメール占いのサイトです! タロット占いをしています。

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