2.カップのエース

小アルカナカード紹介の2回目は、「カップのエース」のカードです。 

*小アルカナはウェイトの方針に従って大アルカナとくらべてさらりと行います。

カードの解釈について


【一言】 

あふれる愛をあなたに。 

満ち足りた気持ちは、あなたの心を満たし、 

人々との絆を生み出すでしょう。


<キーワード:現代版>

正位置:慈愛、夢中、こころの繋がり、愛、平和

逆位置:喪失、別れ、不穏、放っておかれる、落胆

 

(正位置) 

・夢中になれる人が現れます。 

・こころ穏やかに過ごせそうです。 

・家族との絆が深まったりアットホームな雰囲気の環境に恵まれます。  


(逆位置) 

・気持ちが伝わらなくて苦しみそうです。 

・相手のことが好きか分からなくなりそう。 

・自分に正直になりましょう。


*解釈は一例ですので、カードを見て感じたことを一番大切にされてくださいね。



The Pictorial Key to the Tarotにおける解釈と解説

*The Pictorial Key to the Tarotはアーサー・エドワード・ウェイトが作成した「ウェイト版タロット」のウェイト公式の解説書です。古典のようなものです。



ウェイトのカード全体に対する解説

 海が下方にあり、その上に睡蓮がある。手が雲から出現し、その手のひらはカップを支え、そのカップから4つの水流が流れ出している。 聖なる十字のしるしのある聖体をくわえたハトが、カップに聖餅を置くために下っている。水の雫が四方に落ちている。 それは、小アルカナの背後に横たわっているかもしれないものを暗示している。 


ウェイトの占いに対する解釈

正位置:真実の心の家、喜び、満足、住居、滋養物、裕福、肥沃。聖体拝領台、これの至福。 

逆位置:間違った心の家、変化、不安定、革命(循環)。  


補足 

・「それは、小アルカナの背後に横たわっているかもしれないものを暗示している」ということは、大アルカナとのつながりがあるということを示唆しています。 

・鳩が加えている聖体とはホスチアというウェハースのようなものです。ホスチア (hostia) はラテン語で「いけにえ(の供え物)」という意味です。また、カップは葡萄酒を示しています。 このカードはキリスト教の「聖体拝領(ミサ聖餐においてキリストのからだとなったとされるパンとぶどう酒を食すること)」を示しています。

 ・このカードもワンドと同様空からにゅっと手が生えていますので、天からの啓示を現しています。

 ・聖杯から葉のようにヘブライ語の聖四文字(YHVH:יהוה‎)のヨッド(手:י)の形を神の恩寵が降り注いでいます。

・カップの書かれているMはヘブライ語のメム(水:מあるいは、語末の場合ם)を表していると思われます。これは憶測なのですが、Mを逆にするとW、つまりω(オメガ)に見えます。また、エースのカードは始めなので、初めの文字であるα(アルファ)を表すと考えられます。さらに、あふれているものが、万物の源である第一質量であるとするならば、このカードは万物の始まりと終わり、あるいは根源を示していそうです。小アルカナでありながら、かなり重要な役割を持っているカードなのかなと思います。



*The Pictorial Key to the Tarotの解説・解釈はミステリーアートさんの"ライダーウェイト・タロット解説(http://mysteryart.web.fc2.com/library/tarot/rw/tarwtop.html)"を引用しております(引用の許可をいただいております)。ミステリーアートさんありがとうございました。

一部、訳が複雑なものはクメールが分かりやすいよう書き直しております。また、補足はクメールの見解も含みます。

*ウェイト版の図案については大人の都合でバラバラになっています。 

*カードの素敵なイラストはjohanさんの作品です。 

*クメールは現存のいかなる宗教団体、また自己啓発団体とも関係ありません。オカルト解釈は趣味です。 

 *とりとめナイトよろしくお願いいたします♪  

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