小アルカナカード紹介の5回目は、「ワンドの2」のカードです。
*小アルカナはウェイトの方針に従って大アルカナとくらべてさらりと行います。
カードの解釈について
【一言】
今の仕事は順調だ。
そんなあなたに、海外赴任のオファーが来ちゃいました。
・・・どうします?
<キーワード:現代版>
正位置:達成、海外、野心、次の目的、戦略
逆位置:断念、喪失、判断ミス、傲慢、予定変更
(正位置)
・目標を達成できそうです。
・さらに自分が成長できる機会が欲しくなりそう。
・どこか遠くに行かないといけないかも。
(逆位置)
・新しいことを始めようとしても気持ちがついていかないでしょう。
・予想外の出来事に動揺しそうです。
・あなたの野心に付き合わされた人が疲れていそうです。
*解釈は一例ですので、カードを見て感じたことを一番大切にされてくださいね。
The Pictorial Key to the Tarotにおける解釈と解説
*The Pictorial Key to the Tarotはアーサー・エドワード・ウェイトが作成した「ウェイト版タロット」のウェイト公式の解説書です。古典のようなものです。
ウェイトのカード全体に対する解説
背の高い男が、海岸の上にある、胸壁のある城の屋根から見ている。彼は右手に地球を持っており、
一方、左手にある一本の棒は、胸壁の上に置かれている。もう一本(の棒)は、輪に固定されている。
「バラ」と「十字」と「ユリ」が左側にあることに気づくべきであろう。
ウェイトの占いに対する解釈
正位置:二つの選択可能な解釈があるが、それらは結びつけることは可能ではない。一方は富、運、壮大(崇高)。他方は、肉体的苦悩、疾病、無念、悲嘆、屈辱。
逆位置:驚き、驚異、魅惑、感動、心配、恐れ。
補足
・十字は「キリスト」を表し、薔薇は「殉教」、百合は「純潔」を表すシンボルです。ここでの百合は純潔というよりも「死(キリストの死をあらわすことに由来している)」という解釈の方がしっくりくるかもしれません。 ウェイトは、「君主が、彼の領地を見下ろすのと、地球の熟視を交互にしている。それは、混乱と無念、そしてこの世界の富の権勢の真っ最中にあるアレクサンダー大王の悲嘆のように見える。」ともこの章で述べています。 タロットの時間の流れの表現は左側が過去で、右側が未来を示すという説があるので、これらが象徴していることは「過去の出来事である」と解釈できます。おそらく、今ある富と安定(右の棒が固定されていることに象徴) は多大な犠牲の上で生まれたものであるということを示しているのでしょう。
・現代の解釈では主にポジティブな意味で解釈されることが多いです。
・胸壁とは、城壁や城の最上部に設けられた、城壁最上部の通路やそこで活動する兵士を防御するための背の低い壁面のことです。
*The Pictorial Key to the Tarotの解説・解釈はミステリーアートさんの"ライダーウェイト・タロット解説(http://mysteryart.web.fc2.com/library/tarot/rw/tarwtop.html)"を引用しております(引用の許可をいただいております)。ミステリーアートさんありがとうございました。
一部、訳が複雑なものはクメールが分かりやすいよう書き直しております。また、補足はクメールの見解も含みます。
*ウェイト版の図案については大人の都合でバラバラになっています。
*カードの素敵なイラストはjohanさんの作品です。
*クメールは現存のいかなる宗教団体、また自己啓発団体とも関係ありません。オカルト解釈は趣味です。
*とりとめナイトよろしくお願いいたします♪
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