小アルカナカード紹介の53回目は、「ワンドのキング」のカードです。
*ペイジ、ナイト、クイーン、キングのカードはコートカードといいます。
*小アルカナはウェイトの方針に従って大アルカナとくらべてさらりと行います。
カードの解釈について
【一言】
気さくでアイデアマンのベンチャー企業の社長さん。
信念は常に熱く、強いリーダーシップでみんなを導きます。
ちょっと冒険しがちで、見ていてハラハラ。
<キーワード:現代版>
正位置:大胆、信念、行動力、リーダーシップ、アイデア
逆位置:リスキー、ワンマン、短気、思い込み、時期尚早
*解釈は一例ですので、カードを見て感じたことを一番大切にされてくださいね
(正位置)
・成功を確信できます
・トップになれそう
・自分の軸を持てます
(逆位置)
・リスクを取りすぎています
・強引すぎるかも
・今は行動すべき時ではありません
The Pictorial Key to the Tarotにおける解釈と解説
*The Pictorial Key to the Tarotはアーサー・エドワード・ウェイトが作成した「ウェイト版タロット」のウェイト公式の解説書です。古典のようなものです。
ウェイトのカード全体に対する解釈
このカードに帰せられている物質的および感情的な特徴としては、ブルネット、情熱的、しなやかさ、活気に満ちた、熱情的な、そして高潔で堂々たる姿である。 「王」は花の咲く棒を持ち上げ、他の3つのスートのキングと同じように、王冠の下に儀式用の頭巾を付けている。 彼は、ライオンの象徴と関係しており、それは彼の王座の背に紋章として飾られている
ウェイトの占いに対する解釈
正位置:ブルネット(もしくは浅黒い肌)の男、親しみのある、地方人、一般には既婚、正直で良心的。
逆位置:良いけれど厳しい。厳格ではあるが、それでも寛大さはある。
補足
・英語の原文でも「花の咲く棒」とありますが、実際の絵は花は咲いていません。この杖に花が咲くという表現は、新約聖書外伝(「ヤコブ原福音書」)の聖ヨセフと聖マリアの結婚のエピソードに基づいています。
*「ヨセフの花咲く杖」のエピソードはさらにさかのぼると、戦車のカードに出てきた、アロンのエピソード(旧約聖書「民数記」)に基づいています。 イスラエルの民が、モーセとアロンと対立したとき、聖櫃に立てかけられたアロンの杖だけが、芽吹き、蕾を付け、花を咲かせ、アーモンドの実を結んでいました。 これはアロンが神にリーダー(祭司職)として選ばれたということを意味しています。これにより、ヨセフもまた、(神にマリアの夫として選ばれたということで)花咲く杖とともに表現されるようになりました。
・ワンドのキングには火の属性を表す獅子に加えて、たくさんのサラマンダーが描かれています。このカードのサラマンダーはワンドのペイジやワンドのナイトとは違い、すべて輪を作り上げています。
・手前にはトカゲがいます。トカゲは箴言(しんげん)の中で「この地上にあって小さいけれども、知恵者中の知恵者といえる存在」として例えられています。また、エジプトのヒエログリフでは、とかげは「親切」を意味していたそうです。
・王冠は炎のようなデザインをしています。
*The Pictorial Key to the Tarotの解説・解釈はミステリーアートさんの"ライダーウェイト・タロット解説(http://mysteryart.web.fc2.com/library/tarot/rw/tarwtop.html)"を引用しております(引用の許可をいただいております)。ミステリーアートさんありがとうございました。
一部、訳が複雑なものはクメールが分かりやすいよう書き直しております。また、補足はクメールの見解も含みます。
*カードの素敵なイラストはjohanさんの作品です。
*クメールは現存のいかなる宗教団体、また自己啓発団体とも関係ありません。オカルト解釈は趣味です。
*とりとめナイトよろしくお願いいたします♪
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