小アルカナカード紹介の7回目は、「ソードの2」のカードです。
*小アルカナはウェイトの方針に従って大アルカナとくらべてさらりと行います。
カードの解釈について
【一言】
強靭な理性は、時には目隠しになってしまうかも。
目の前で起こっていることを素直に受け入れることで、「本当の姿」が見えてきます。
<キーワード:現代版>
正位置:冷静、バランス、様子見、無感情、落ち着き
逆位置:視野狭窄、板挟み、抑圧、妄想、現実逃避
(正位置)
・感情に流されない判断ができそう。
・問題が落ち着いた状態になります。
・冷静になりすぎているかもしれません。
(逆位置)
・視野が狭くなっています。
・考えすぎはよくありません。
・自分の本当の気持ちに気づいて。
*解釈は一例ですので、カードを見て感じたことを一番大切にされてくださいね。
The Pictorial Key to the Tarotにおける解釈と解説
*The Pictorial Key to the Tarotはアーサー・エドワード・ウェイトが作成した「ウェイト版タロット」のウェイト公式の解説書です。古典のようなものです。
ウェイトのカード全体に対する解説
目隠しをされた女の姿は、彼女の肩の上にある2本の剣のバランスを保っている。
ウェイトの占いに対する解釈
正位置:それが示しているように協調と均衡、勇気、友情、権力(武装)の状態の一致。別の読み方では、優しさ、愛情、親密さを示す。
逆位置:詐欺、虚偽、二枚舌、不忠実(背信)。
補足
・目隠しをしている女性をモチーフとしているものに、裁判所の「正義の女神」の像がありますが、正義の女神が剣に加えて必ず天秤を持っているのに対して、こちらのカードの女性は剣しか持っていません。 ウェイトは「調和と他の好意的な読み方の示唆するものは、剣が一般的には人間に関する事柄においては慈悲深い影響力を表す象徴ではないということで、限定された方法で考慮されなければならない。」ともこの項目で述べています。 このことはこのカードの持つ均衡が、強硬な気持ちで保たれているもので、不安定なものであることを示唆していると考えられます。
*タロットの「正義」のカードは天秤と剣を持っていますが、目隠しはしていません。
・このカードの月ですが、地平に沈みつつある三日月を表しているように見えます。しかしながら、月の明るくなっている方向が本来ならあり得ない方向になっています(正しくは地平線側が明るくなるはずです)。 この方向の満ち方は「月」のカードと同じですので、彼女の置かれている不安定さをより強調しているとも考えられます。
*もしもこの状況を再現するのであれば、部分日食以外ありえないという解釈をミステリーアートさん(下記リンクのサイトです)ではされています。
*このカードと似たイメージを「女教皇」のカードはもっていますが、女教皇のカードの三日月の形は現実的に正しい形をしています。
・このカードの女性は、目隠しを外せばすぐに現実の状況を把握でき、また背景の天体が日食であるという解釈をするのなら、時間がたてばすぐに世界も明るくなります。しかしながら、目隠しを外さないという選択を、彼女がし続ける限り世界は暗いままです。
*The Pictorial Key to the Tarotの解説・解釈はミステリーアートさんの"ライダーウェイト・タロット解説(http://mysteryart.web.fc2.com/library/tarot/rw/tarwtop.html)"を引用しております(引用の許可をいただいております)。ミステリーアートさんありがとうございました。
一部、訳が複雑なものはクメールが分かりやすいよう書き直しております。また、補足はクメールの見解も含みます。
*ウェイト版の図案については大人の都合でバラバラになっています。
*カードの素敵なイラストはjohanさんの作品です。
*クメールは現存のいかなる宗教団体、また自己啓発団体とも関係ありません。オカルト解釈は趣味です。
*とりとめナイトよろしくお願いいたします♪
0コメント