小アルカナカード紹介の18回目は、「カップの5」のカードです。
*小アルカナはウェイトの方針に従って大アルカナとくらべてさらりと行います。
カードの解釈について
【一言】
これまで頑張ってきたことが、台無しになってしまいました。
悲しいかもしれないけれど、あきらめないで。
残された希望はあなたの側にあります。
<キーワード:現代版>
正位置:喪失、後悔、自己嫌悪、挫折、現実を見ていない
逆位置:やり直し、希望、自立、覚悟、気づき
(正位置)
・がっかりすることがありそう
・残された希望を見落とさないで
・冷静さを無くしています
(逆位置)
・苦しみを乗り越えられます
・新しくやり直せます
・見落としに気づけそう
*解釈は一例ですので、カードを見て感じたことを一番大切にされてくださいね。
The Pictorial Key to the Tarotにおける解釈と解説
*The Pictorial Key to the Tarotはアーサー・エドワード・ウェイトが作成した「ウェイト版タロット」のウェイト公式の解説書です。古典のようなものです。
ウェイトのカード全体に対する解説
暗く悲しげで、外套を着た人の姿で、横には3つの倒れた杯が見える。2つの他のもの(杯)が彼の後ろに立っている。橋が背景にあり、小さな城や所有物に通じている。
ウェイトの占いに対する解釈
正位置:損失のカード、しかし、いくらかのものは残っている。3つは取り上げられてしまったけれども、2つは残っている。継承、世襲財産、伝達のカード、しかし、期待にはそぐわない。いくつかの解釈(ウェイト版のタロット以外ではということでしょうか?)では、結婚のカードではあるが、苦々しさや欲求不満の無いものではない。
逆位置:知らせ、同盟、類似、血縁、祖先、復帰、間違った計画(事業)。
補足
・錬金術では白化(アルベド)、黒化(ニグレド)、赤化(ルベド)の三段階を経て、賢者の石を作るという話が有名ですが、さらに二つの段階(翠化(ウィリディタス)、黄化(キトリニタス))を加えた5段階が必要という話もあります。 コップが5つあり、緑の液体と赤い液体が流れていることから、それぞれのコップは錬金術の5段階に対応しているのかも。この人物は錬金術に失敗し、落胆している様子を表しているのかもしれません。
*赤い液体はワインと捉えるのが一般的なようです。
・コップの残り二つは倒れていないこと、また、右奥にある橋を渡ればすぐに砦にたどりつけることから、この人物に全く希望がないわけではありません。(タロットでは右側が未来を表すと考えられており、橋は右側にあるので、今後この人物が向かう先を表していると考えられます。)
*The Pictorial Key to the Tarotの解説・解釈はミステリーアートさんの"ライダーウェイト・タロット解説(http://mysteryart.web.fc2.com/library/tarot/rw/tarwtop.html)"を引用しております(引用の許可をいただいております)。ミステリーアートさんありがとうございました。
一部、訳が複雑なものはクメールが分かりやすいよう書き直しております。また、補足はクメールの見解も含みます。
*ウェイト版の図案については大人の都合でバラバラになっています。
*カードの素敵なイラストはjohanさんの作品です。
*クメールは現存のいかなる宗教団体、また自己啓発団体とも関係ありません。オカルト解釈は趣味です。
*とりとめナイトよろしくお願いいたします♪
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