小アルカナカード紹介の51回目は、「ソードのクイーン」のカードです。
*ペイジ、ナイト、クイーン、キングのカードはコートカードといいます。
*小アルカナはウェイトの方針に従って大アルカナとくらべてさらりと行います。
カードの解釈について
【一言】
冷静に状況を観察していて、問題が見つかれば一刀両断。
シャープな判断ができるキャリアウーマンのイメージです。
ちょっと言葉がきつくなりすぎて、怖い人だと思われがち。
<キーワード:現代版>
正位置:柔軟性、優しさ、人徳、癒し、母性
逆位置:依存、同情、感傷、優柔不断、意見を言わない
*解釈は一例ですので、カードを見て感じたことを一番大切にされてください
(正位置)
・強い意志を持って行動できます
・現実的な判断が出来ます
・知的な会話を楽しめそう
(逆位置)
・肩の力を抜きましょう
・言い方がきついかも
・物事の明るい面を見ましょう
The Pictorial Key to the Tarotにおける解釈と解説
*The Pictorial Key to the Tarotはアーサー・エドワード・ウェイトが作成した「ウェイト版タロット」のウェイト公式の解説書です。古典のようなものです。
ウェイトのカード全体に対する解説
彼女の右手は垂直に武器を掲げ、そして、剣の柄は彼女の女王の椅子の肘掛けに置かれている。左手は広げられ、腕は上げられる。彼女の表情は厳しいが、抑えられている。それは悲しみを熟知していることを示す。 それは慈悲を表していない。そして、彼女の持つ剣にもかかわらず、彼女はおそらく権力の象徴ではない。
ウェイトの占いに対する解釈
正位置:やもめ暮らし、女性の悲しみと困惑、不在、不妊(不毛)、悲しみ、欠乏、離別。
逆位置:悪意、偏見、策略、潔癖、不幸、詐欺。
補足
・彼女の左手首にはロザリオがついています。故人を悼んでいるかもしれません。
・空には孤独な一羽の鳥が飛んでいます。他の多くのソードカードと同様、雲のモチーフが用いられています。彼女の場合、マントにも雲のデザインがついているのが印象的です。
・冠と玉座には蝶がデザインされています。
・ソードのナイトは「ガラハッド卿」であると書かれていましたが、ソードのクイーンはグィネヴィア王妃ではないかと、下記のミステリーアートさんのサイトでは考察されています。 グィネヴィア王妃はアーサー王の后ですが、アーサー王に仕える円卓の騎士のランスロット卿と不義の関係にありました。 この二人の関係が、円卓の騎士の崩壊、アーサー王の破滅という悲劇を引き起こしてしまいました。その後、グィネヴィア王妃は出家し、ランスロット卿とは二度と会わなかったそうです。
・ウェイトの解釈では正位置でもいい意味がありません。しかしながら、現代においては、女性でも「剣をもって」ばりばりと働いている方も多くいるので、良い解釈も行っているのだと思います。
*The Pictorial Key to the Tarotの解説・解釈はミステリーアートさんの"ライダーウェイト・タロット解説(http://mysteryart.web.fc2.com/library/tarot/rw/tarwtop.html)"を引用しております(引用の許可をいただいております)。ミステリーアートさんありがとうございました。
一部、訳が複雑なものはクメールが分かりやすいよう書き直しております。また、補足はクメールの見解も含みます。
*カードの素敵なイラストはjohanさんの作品です。
*クメールは現存のいかなる宗教団体、また自己啓発団体とも関係ありません。オカルト解釈は趣味です。
*とりとめナイトよろしくお願いいたします♪
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